いつもありがとうございます。
お米農家のおかもとです。今年の新米稲刈りが昨日からはじまりました!
お米には、植え付けてからの気温を計測して積み上げ、登熟する時期を推定する登熟積算温度という刈り取り時期の目安になる気温があります。
今年は、酷暑でしたので高温登熟年にあたり、石川の早生品種ゆめみづほは930℃が目安です。
田植後から圃場での管理が続くのですが、出穂時からの気温が積算されて、収穫前1週間ほど前にに刈取適期をある程度推測することができます。
もちろん、刈り取ろうとしている圃場にいって何本かので稲穂をとって実際に目でみて確認もしています。
(画像はまだ青い籾です)
同じ品種でも、圃場によって黄化の進み具合がちがいます。もちろん水分量も。
この930度℃に達するであろう予定が8月20日頃、そうです、まさに今日ですね(^^)
おかげさまで、ここまでは順調に稲刈り進んでいます。
あまりに未熟な稲を刈ると、粒が小さく青い粒が多くなり収量も減量になってしまうので注意が必要です。
なによりも、完熟した粒が少ないので、旨みの少ない新米になってしまいます。
ですが、今年のように高温が続き雨が少ない年は、刈り取り適期が少しでも遅れると、お米の粒が粉々に割れてしまうことがあります。
そうなると、ちゃんとした粒のそろわないお米になってしまいますし、とうぜん食味も下がります。
ですから、早すぎるのも遅れてしまうのも避けなければいけません。
一日に収穫できる分は限られていますので、刈り取り適期を逃さずに要領よく作業を進めることが大事です。
そして、刈り取ったあとの乾燥調整作業もとても慎重に進めます。田んぼによって刈り取ったお米の水分量がちがうので、入念に乾燥チェックをしてから出荷します。この時期は夜間もずっと乾燥調整していますので、気が抜けません。一つの工程がトラブったりストップすると全体の作業に影響があるからです。
スタッフも機械も圃場も天候も、すべての収穫がおわるまで守られますように…毎日無事を祈るばかりです。
もちろん、どの品種のお米も全量1等を目指していますからベストを尽くします。
昨日刈り取ったお米の乾燥が上がりました!今日も稲刈りと乾燥調整を同時にすすめていきます。
まもなく、みなさまに美味しい新米お届けできそうです。(コシヒカリは月末頃に刈り取りの予定です)
お楽しみに(^O^)♪
江戸時代から続く米農家で、現在は岡元豊が代表を務めています。
家族経営から平成7年3月に法人化し、有限会社 岡元農場を設立。
現在は、スタッフ5名(うち家族3人)で耕作面積35ヘクタール、主に水稲と地域の特産品である山の芋(加賀丸いも)を栽培する複合経営です。ホームページの情報更新は、主に代表の岡元豊と妻の雅子が行っています。