お米農家から、おいしいご飯の炊き方のコツをお教えします!

毎日食べていて当たり前に炊いているお米。

米農家としては、とにかくおいしく食べていただきたいと願っています。

ということで、 今日は、あらためて【白米と玄米のおいしいご飯の炊き方】をお伝えしたいと思います。

計量~炊き上がってほぐすところまで、ちょっとしたことで食べた時の味わいが違いますのでぜひ試していただけると嬉しいです。

【白米と玄米の違い】

そこでまずは白米と玄米の違いを簡単に説明しますね。

●白米

稲の実からもみ殻、ぬか、胚芽を取り除いたものです。浸水時間が短いことやお子様には白米が食べやすかったりと、一般的には白米を炊く方が多いです。味は、甘みがありモチモチしています。

●玄米

稲の実から、もみ殻だけを取り除いたもので、ぬかや胚芽の栄養が豊富に含まれています。味は独特な風味で噛みごたえがあります。ぬかや胚芽が残ったままなので白米より浸水時間が長めになります。また、玄米は白米に比べて食物繊維が多く、栄養価は高いですが消化しにくいので小さなお子様にはおすすめしていません。

味・栄養・浸水時間・炊き方など違いますので、それぞれお好みで炊いてみてくださいね。では、それぞれの炊き方を説明していきまので、参考にしてくださると嬉しいです。

●炊飯器で炊く炊き方(白米)

まずは、炊く前にできる作業をしっかりとやることが、美味しいご飯を炊くコツです!!

①お米の計量

お米を必要な分量を用意します。

①米びつを使わず、計量カップではかる時は、必ずお米用の計量カップを使い、箸などですり切り一杯、しっかりとはかることが大切です。                   
②お米を計る炊飯器用のカップと、調理用のカップは大きさが違います。
炊飯器用のカップは180ml(cc)調理用のカップは200ml(cc)なので注意してください。

②洗う

お米には、玄米を精米したときに出る「ぬか」が付着しています。ボールにたっぷりの水を入れて、一気にお米を入れて素早くかき混ぜ、すぐに水を捨てますこれを3~4回繰り返します。

浄水器やミネラルウォーターを使うのをおすすめします。
「ぬか」を最初に十分に取り除くかどうかが、ご飯の味を左右します。

③水の計量

水は、米重量の1.2倍が基準です。お米が2合なら炊飯器2合のメモリ、3合なら3合のメモリまで水を入れてください。あとはお好みで水の量を増減させて硬さを調整してください。

毎回同じ目分量で加水することが大切です。その日によってずれがあると、炊き上がりのご飯が硬かったり、柔らかかったりします。

④浸水

炊く前に、水に浸すことがとても大切です。お米の芯までたっぷりと水を浸透させます。夏場なら30分~1時間、冬場なら1時間~1時間半を目安に。浸水してあるお米はふっくらおいしく炊けます。

浸水の際は、温度が低いほうが好ましいので、夏場などは冷蔵庫に入れておくと、なお良いでしょう。
長くつけすぎると逆にベタつきの原因になってしまいますので注意してください。

⑤炊きあがり後

炊き上がったら、炊飯器の蓋を開け、蓋についている水分を軽く拭き取ります。この水分がご飯に落ちると、べたつきの原因にもなります。水分を拭き取ったら、釜の底からご飯がつぶれないように、しゃもじを垂直に持ち、十字にさっと切るようにほぐします

ほぐすことで、中のお米が空気に触れ、ごはんの余分な水分が飛び、釜の中の炊きむらがなくなり、均一な炊き上がりになります。

以上が炊飯器でご飯を美味しく炊く炊き方です!ぜひやってみてください(^^)

●土鍋で炊く炊き方(白米)

蓋つきの土鍋であれば何でも大丈夫です。ご家庭にある一般的な土鍋でも、コツをマスターすれば意外と簡単にご飯を炊くことができるんです!とっても美味しいのでぜひ挑戦してみてください♪

①お米の計量

お米を必要な分量を用意します。

米びつを使わず、計量カップではかる時は、必ずお米用の計量カップを使い、箸などですり切り一杯、しっかりとはかることが大切です。

②洗う

お米には、玄米を精米したときに出る「ぬか」が付着しています。ボールにたっぷりの水を入れて、一気にお米を入れて素早くかき混ぜ、すぐに水を捨てますこれを3~4回繰り返します。

浄水器やミネラルウォーターを使うのをおすすめします。
「ぬか」を最初に十分に取り除くかどうかが、ご飯の味を左右します。

③水の計量と浸水

水の量は、お米が2合なら450-500ml、3合なら650-700mlを目安にしてください。(できればミネラルウォーターや浄水器を通した水)新米でないときは気持ち少しだけ水を増やしてください。何度か炊いてみてお好みの水加減を見つけてください♪

浸水時間は夏場は30分、冬場は1時間浸水してください。

水を吸いやすい素材の土鍋を使うときは、いったんボウルなどで浸水させて、炊く直前に土鍋に移すようにしてくださいね。

浸水の際は、温度が低いほうが好ましいので、夏場などは冷蔵庫に入れておくと、なお良いでしょう。
土鍋はもっちりとした炊き上がりになるので、硬めに炊きたい場合は、水の量や浸水時間を減らすなどしてください。

⑤炊飯スタート!!

コンロに鍋をおき、中火にかけて沸騰させます。だいたい10分ぐらいかけて沸騰させると良いです。しっかり沸騰しているかを目で確認するようにしましょう。土鍋を火にかける前に、必ず火口の中央にセットしてください。

沸騰したら蓋を開けて、軽くかき混ぜます。軽くかき混ぜることで、炊きムラがなくなり、なべ底も焦げにくくなります。※おこげを作りたい人は、かき混ぜません。

そのあと、蓋をして15分間弱火にします。弱火でも中はしっかり沸騰した状態を保つと美味しく炊き上がります。

⑥蒸らす

目安の時間を過ぎたら、鍋を火からおろします。ふたは開けずそのまま10分蒸らします。蓋をしたまま待ちます。
※蒸らした方がふっくらします。また、鍋にこびりつきにくくなります。

土鍋炊きご飯は蒸らしてはじめて芯までふっくら炊き上がります。蒸らしを終えたら蓋を開け、しゃもじで底からさっくりと混ぜていただきましょう!

土鍋で炊いたご飯は、そのままはもちろん、お茶漬けやおにぎりにしてもとっても美味しいです!

最初は土鍋でご飯炊くって難易度高そう・・・と思うかもしれませんが、意外に簡単でとっても美味しく出来上がります!土鍋の厚さなどで仕上がりがかわるかもしれませんが、何度か炊いてみて、ちょうどよい加熱時間や水加減を見つけてください♪

●炊飯器で炊く炊き方(玄米)

玄米っておいしいの?炊き方が難しそう。。。などのイメージがあり、興味はあっても手に取ったことがないという人もいるのではないでしょうか。しかし、玄米は炊き方のちょっとしたコツさえ分かれば意外と簡単に炊くことができます。

①計量

お米を必要な分量を用意します。

米びつを使わず、計量カップではかる時は、必ずお米用の計量カップを使い、箸などですり切り一杯、しっかりとはかることが大切です。
お米を計る炊飯器用のカップと、調理用のカップは大きさが違います!
炊飯器用のカップは180ml(cc)・調理用のカップは200ml(cc)なので注意してください。

②もみ洗い

ボウルに玄米を入れて水を注ぎ、水に浮いたゴミを取り除きます。そして、両手で玄米を持ち、手のひらで優しくすり合わせるようにもみ洗いをします。もみ洗いとは、お米同士をこすり合わせるように洗うことです。もみ洗いをすることで、細かいキズが入り、水を吸収しやすくなりふっくらと炊けます。ただし、強く力を入れすぎるとお米が割れてしますので注意してくださいね。

玄米は、白米のようにお米をとぐ必要はありません。汚れを落とすイメージです。

③水の計量

※炊飯器に「玄米メニュー」が搭載されている炊飯器の場合は水の量など説明書に従ってくださいね。ここでは玄米メニューがない場合を説明させていただきますね。

水の量は、玄米の量の1.5倍~2倍を目安にしてください。
おおよそ玄米1合に対して水350ml、玄米2合に対して水600ml、玄米3合に対して水800mlが目安です。

ここで「塩」を加えます!!米2合に対して小さじ1/2・米3合に対して小さじ2/3ぐらいです。

塩を入れることで、水の吸収を促進し柔らかい仕上がりになります。また、玄米に含まれるカリウムが中和されて美味しさを引き出すとも言われています。

④浸水

※炊飯器に「玄米メニュー」が搭載されている炊飯器の場合は説明書に従ってくださいね。浸水時間が必要ない場合もあります。ここでは玄米メニューがない場合を説明させていただきますね。

浸水時間は夏は2~3時間・冬は5~6時間が目安です。白米よりも水の吸収に時間がかかるので、じっくり水に浸けるようにしましょう。

浸水の際は、温度が低いほうが好ましいので、夏場などは冷蔵庫に入れておくと、なお良いでしょう。
水にしっかり浸けることで、外側を覆っている糠が水分を含むことで柔らかくなり、食感も柔らかくなります。

十分な浸水が終わったら、炊飯スタート!!

⑤炊き上がり後

炊飯が終わったら最後に玄米をほぐしましょう。しゃもじを入れ釜の周りを1周させたら十字状に切れ目を入れ、底から優しく掘り起こすイメージ。

ほぐして空気を入れることで余計な水蒸気が抜け、玄米がふっくらします。

●圧力鍋と鍋で炊く炊き方(玄米)

圧力鍋や鍋で炊くと、短時間でモチモチとした食感・味ももちろんバッチリおいしく仕上がるので、おすすめです。

①計量②もみ洗いは上記と同じです

③水の計量

圧力鍋の場合は、お米2合に対して400ml・3合に対して600mlが目安です。

鍋の場合は、お米2合に対して500ml・3合に対して750mlが目安です。

何回か炊いてみてぜひお好みの水加減を見つけてくださいね。

ここで「塩」を加えます!!米2合に対して小さじ1/2・米3合に対して小さじ2/3ぐらいです。

塩を入れることで、水の吸収を促進し柔らかい仕上がりになります。また、玄米に含まれるカリウムが中和されて美味しさを引き出すとも言われています。

④浸水

浸水も上記と同じで、夏は2~3時間・冬は5~6時間が目安です。
玄米は白米以上にしっかり浸水してくださいね。この工程抜きでおいしい玄米は炊き上がりませんので、しっかり浸水してください。

浸水の際は、温度が低いほうが好ましいので、夏場などは冷蔵庫に入れておくと、なお良いでしょう。
水にしっかり浸けることで、外側を覆っている糠が水分を含むことで柔らかくなり、食感も柔らかくなります。

⑤圧力鍋での炊き方

圧力鍋に玄米、水、塩を入れて混ぜ、強火で炊き、圧力がかかったら、1分ほどそのままキープします。その後、弱火にして25分~30分炊きます。30分経ったら、コンロからおろして10分~15分間蒸らします。圧力が抜けたらさっくり混ぜて出来上がりです。

⑥鍋での炊き方

鍋に玄米、水、塩を入れて混ぜ、平らにならす。ふたをして中火にかけます。その後、沸騰したら弱火で30〜35分程炊き、中火で30秒ほど炊いて火を止めます。ふたをしたまま15分蒸らします。蒸らし終わったら、さっくり混ぜて出来上がりです。

ビタミンやミネラルがギュッと詰まった玄米を食べて、身体の内側からキレイになりましょう!

●Q&A

Q.お米を炊く時、なぜ浄水器やミネラルウォーターをおすすめするのですか?

A.お米を炊くときの水は、お米にニオイがうつらない無味無臭のものが理想です。水道水は塩素で消毒されていてどうしてもカルキ臭が残っているので、このカルキ臭がお米にも移ってしまい、お米本来の風味が落ちてしまいます。浄水器を通せば塩素を取り除けるので、浄水器があればぜひ浄水器を通した後の水を使いましょう。無味無臭という点では、ミネラルウォーターでも良いですが、お米が柔らかくなりやすいので水の量に注意が必要です。

Q.炊飯器で白米を炊くと美味しく炊けるけど、玄米がもちっとならず美味しくありません。どうしたらいいでしょうか?

A.炊飯器によって水加減など違う場合があります。また、新しい炊飯器と古い炊飯器では味も違ってきます。圧力鍋や鍋で炊いてみてはいかがでしょうか。しっかり浸水をして水分多めにするともちっと仕上がります。

Q.白米と玄米を一気に両方頼みたいけど、、、それぞれ購入すると送料もかかるし、、、どうしたらいいですか?

A.5kg×2・10kg×2を選んでいただくと、5kg白米と5kg玄米、10kg白米と10kg玄米の両方をお選びいただけます。
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Q.玄米で食べるにはどの品種のお米がおすすめですか?

A.おすすめは厳選プレミアム米です!厳選プレミアム米は100%有機肥料を使用、50%以上農薬削減のお米です。やはりそのまま玄米を食べるとなるとおすすめですし、玄米白米問わず実際お客様に人気NO.1が厳選プレミアム米です。人気NO.2はひゃくまん穀です。

 

●白米・玄米選べるオンラインショップ

炊き方はもちろん大切ですので、炊き方のご紹介をさせていただきましたが、お米本体がおいしくなければ、どうあがいても限界があるのも事実なのです。岡元農場は農家直送です。直送、精米したてのおいしいお米を購入できるオンラインショップをぜひご利用ください。

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