いつもありがとうございます。

お米農家のおかもとです。

先日、飾り巻き寿司教室をしました。その時に、

「うちでは今年、ゆめみづほ・コシヒカリ・カグラモチ・ひゃくまん穀 を栽培していて、今日は”コシヒカリ”を使います」とお話ししたところ、

「どうして、いろいろな品種のお米をつくるのか?一つの物をたくさん作った方がラクなのではないか?」

とご質問をいただきました。

いくつかの理由がありますが、大きな理由の一つ

お米には、植えてから収穫するまでの積算時間があり、刈り取り適期があることが影響しています。

一度にたくさんの面積のお米を収穫作業するのには、何日もの日数がかかります。その時、稲が一番おいしく熟した状態で刈り取れることがとても大切です。

同じ品種を植えて、同じ品種だけをかりとるのは手間もかからずラクに作業が進められるのですが、一日に収穫できる量は決まっています。

一定の量を超えると、一番いいときに刈り取れなくなってしまい、まだ熟していないものや、もうとっくに熟期が過ぎて、(水分も少なくなって)割れてしまうような粒を収穫しなくてはいけない状態になります。

もちろん品種によっての植え付け適期もありますから、長期間にわたって作業が分散できるようにも工夫しています。

 

私ども岡元農場では、このようなことを防ぐため、つまり、本当に高品質でよい収穫をえるためにいくつかの品種を栽培しています。

そして、同じ品種であっても肥料をかえたり、植える時期をずらしたりして、お客様に美味しく安心して食べていただけるように、日々工夫してお米の栽培に取り組んでいます。

 

具体的な収穫期の目安は、8月後半から早生品種のゆめみづほではじまり9月初旬にコシヒカリ、そして中頃にカグラモチ、ひゃくまん穀、9月後半には晩植コシヒカリ

という感じです。

 

わたしが嫁いできた20年前とはずいぶん変わりました。

当時は兼業でお米を作っているいわゆる兼業農家さんがたくさんいて、田植えの時は自分の家族がどこにいるのか探すのに一苦労したほどですが、

今は、どんどん稲作離れ+コメ離れがすすんで深刻な状況です。一度耕作放棄地になると、元に戻すことはできません。

なにより環境がかわってしまいます。

 

国の農政でもどんどん大規模化を支援するような流れに進んでいるので、担い手は多くの面積を効率よく?栽培するための知恵を絞り汗しているのです。

いかに良いものを生産して供給できるか、ということも常々考えております。

 

食糧自給率が半分にも満たないこの国では、毎日膨大な量の食糧が廃棄処分されているのも現実です。

農家として食糧を生産している者として、何ができるのか、何をすべきなのかも、考えさせられます。