平成21年3月に第68回中日農業賞農林水産大臣賞をいただきました。
「水稲、丸いも」
自分がこのような栄誉と歴史のある賞を、その中の最高賞を受賞できることになったのは感謝なことでした。
ひとえに日頃応援してくださっている多くの方々のおかげであったとつくづく思います。
これからもおごることなく精一杯農業を営んでいきたいと思います。岡元豊(当時40歳)
以下中日新聞の記事より抜粋↓
異業種から経営学ぶ石川県南部を流れる手取川の扇状地約20ヘクタールで、水稲と地域特産の「丸いも」などを栽培。
安定かつ効率的な農業経営に努め「魅力ある農業」を実践する。
小学生の農業体験にも力を入れ、食の大切さを伝えている。
「農業は命を支える仕事」。いつも胸にとどめている哲学だ。
専業農家に生まれたが、小さいころは休みもないつらい農作業がいやだった。
県農業短大を卒業後、農業研修生海外派遣プログラムに参加。
「人生を楽しみながら、農業を楽しむ姿があった。やり方1つで農業経営は変わる。」
米国コロラド州の農村で2年間過ごし、新たな発想が生まれた。
帰国後、水稲に加え、丸イモ栽培を始めた。
高齢化などで生産農家が減少する中で「『やってみたい』と思わせる農業を実証したい」ときっぱり。
商工関係者との異業種交流をヒントに、年間通じた経営計画と経営分析の重要性も学んだ。
10数年前から小学生に米や丸イモ作りなどを指導。
「会社も丸イモも時間をかけて育てていくもの」という。
まだ寒さが厳しい2月下旬。丸イモの種植え作業が始まった。
「何かを達成したわけではない。『もっと頑張れよ』という神様の激励だと思う」と白い息を弾ませた。
風土を活かす人の知恵、農業に必要なのは風土の力を活(い)かす人の知恵。
受賞者の取り組みを拝見して、農業の本質にあらためて触れた思いです。
農林水産大臣賞の岡元豊さんは、トップクラスの稲作経営者であると同時に、特産品の「加賀丸イモ」の若き伝承者でもあります。
地域特有の土壌条件と細心の栽培管理が生んだ「加賀丸いも」には、地域に育(はぐく)まれた岡元さんの姿が重なります。
長期にわたる食農教育への貢献も高く評価されました。「次の世代に種をまく」とは岡元さん自身の表現です。
H21年3月 北陸中日新聞より抜粋
江戸時代から続く米農家で、現在は岡元豊が代表を務めています。
家族経営から平成7年3月に法人化し、有限会社 岡元農場を設立。
現在は、スタッフ5名(うち家族3人)で耕作面積35ヘクタール、主に水稲と地域の特産品である山の芋(加賀丸いも)を栽培する複合経営です。ホームページの情報更新は、主に代表の岡元豊と妻の雅子が行っています。