今年も丸いもの種芋のご注文をたくさんいただきありがとうございます。
まだまだ気温は低いのですが、日照時間は長くなってきました。
晴れた日は、畑の整地など外回りのことが気になってきますね。
加賀丸いもも、そろそろ種いもの準備にとりかかります。
岡元農場では、昨年の収穫後に種いもを選別してあります。
実は、数年に一度は他の丸いも農家さんから購入することもあるんです。
同じ土壌に慣れてしまわないように、やはり少しでも良い収穫となるようにです。
うちで確保している種いもに少し余分がありますので、栽培してみたいという方には販売もしていますが、在庫あるだけです。
ご了承くださいませ。
(令和3年2月16日現在、在庫あります。)ヤフー岡元農場をチェックしてみてください。
あとは、3月4月の植え付け後に余まりがもしあれば、その時に少し出せるかもしれません。
【加賀丸いもの種いもの選び方とカット方法】
*加賀丸いもの種いもはなるべく丸みのあるものを選びます。
*カットする時の注意点
①できるだけ皮が均等につくようにしてください。皮の部分が少ないと発芽しにくくなります。ですから、大きないもはあまり使いません。
②コブがある場合は下の写真の赤線のように凹のことろをカットしてください。
1個あたり60グラム程度になるように切って、石灰をまぶし表面を乾かしてから植えます。
切ってから1週間以内に植えましょう。できれば3-5日以内に植えるのが良いでしょう。
畝は高畝でできるだけ乾いた状態でやわらかく仕上げて下さいね。
(春先は天気が不安定なので、岡元農場では昨年10月にすでに畝をたててあります。)
あまり深く植える必要はありませんが、11月の収穫まで表面に種いもが出ることがないように2.3センチ程度は常に土が被っているように植えつけて下さい。
3月4月に植えても6月まで発芽しません。(その年の天候によって6月後半になることもあります)梅雨に入るころに、気温の上昇と適度な降水量があれば発芽します。(時間がかかりますが、辛抱です!どうしても心配でしたら、そっと掘り出してみてください。腐っていなければそのまま植え戻して待ちましょう)
収穫までは、時間がかかります。
3月に植えても収穫は11月。早くても10月下旬です。
葉っぱが枯れて茎も茶色くなったら、ようやく収穫できます。
ちなみに加賀丸いもは山の芋の一種なのですが、丸っこい形が特徴で「加賀丸いも」と名前がついているのですが、実は丸くないものもたくさんあります。
というか、正直言って丸くない方が多いです。
形の丸い芋は、ほとんどが贈答用に使われています。ちょうどお歳暮の時期が旬なのです。
実はユニークな形の丸いもの数が圧倒的に多いのですが、今日はその一部をご紹介しましょう。
ジャーン!
そして、こんなのもある!
このような形はみていてもなんだかホッとしますし、笑えます。
まだまだ笑えないような、いろんな形の丸いもがあるんですけど、それは、また次回に。
下の写真左は小さな子芋。右のは1.2キロもある超特大サイズ。
どれもこれも大切にお世話した結果、収穫できた「加賀丸いも」です。
残念ながら、25年間も毎年試行錯誤しても、決して丸い芋ばかりとれるわけではありません。それだけ、加賀丸いも栽培は難しいのです。
と、いうことであまり知られていないことをここまで紹介してみました。
が、ここからは大切なことをお伝えしたいと思います。
「加賀丸いも栽培に挑戦される方へ」
加賀丸いもは国の地理的表示保護制度GI認証作物です。
加賀丸いもは、山の芋の中でもはじめて農林水産省でGI認証を受けた農作物です。(全体では17番目)石川県でも初めてのGI認証を受けた農産物です。
能美市でもごく限られた圃場のみで栽培されたもののみが「加賀丸いも」となります。
ですので、どこででも簡単に栽培できる作物ではないことをまず、ご了承ください。
そして、試しに栽培して見事に収穫できたとしても、能美市以外では「加賀丸いも」ではなく「丸いも」となりますこともご承知の上、ぜひ挑戦してください。
みなさまの収穫が良い丸いもとなりますように!(^^)! Have a good Harvest !
(2021.2.16追記)
江戸時代から続く米農家で、現在は岡元豊が代表を務めています。
家族経営から平成7年3月に法人化し、有限会社 岡元農場を設立。
現在は、スタッフ5名(うち家族3人)で耕作面積35ヘクタール、主に水稲と地域の特産品である山の芋(加賀丸いも)を栽培する複合経営です。ホームページの情報更新は、主に代表の岡元豊と妻の雅子が行っています。