昨年から発売された石川県の新品種「ひゃくまん穀」。
生産量を増やしたいということで、今年は岡元農場でも栽培することになりました。
日本全国の小学校5年生は稲の学習があることから、毎年恒例となっている農業体験のうちの一つ、田植え。
これまで岡元農場では、コシヒカリやカグラモチなど、子供たちの体験農場を20年近くさせていただいてますが、新品種を田植えできる機会はめったにないことです。全農いしかわ様や関係者の皆様の快諾をいただき、今回特別に「ひゃくまん穀」を植えさせていただけることになりました!
(関係者の皆様、本当にありがとうございます)
さてさて、毎年のことではありますが、学校のスケジュールと天候、他の圃場の作業との段取りを1ケ月ほど前からして、耕起、田均し、育苗を準備を進めて
1週間前には子供たちに実際に泥の中に入る体験もしてもらいました。(泥んこ体験)
田植前日には水位を下げておきます。
そして当日の朝、木枠を転がし田植えできるように線引きをします。
5.6限目の予定なので、午前中に準備はバッチリ。
当日は最高の田植日和☀快晴
早々にお昼休憩も済ませて
…まだかなぁ
待つこと約1時間(*_*;
子供たち到着。
あいさつを終えて、いよいよはじまりました。
まず説明。「ビニルハウスに入っている間は赤ちゃんから保育園ぐらい」
「葉っぱが3枚になったら、田んぼに植えられるようになります。だいたい小学生ぐらいかな。」
「苗は根っこがないと死んでしまいますから、根っこがついたまま3本とって、植え付けます。」
「縦の線と横の線の重なった+ところに植えます。一人三列。植えた苗を踏まないように注意して!」
「深すぎると埋もれて育ちません、浅すぎても流れてしまいます。ちょうどいい深さに3本の指でしっかり差し込んで植えます。」
「そして、これは誰かが食べるためのお米。大切な仕事です。心を込めて植えましょう!」
やっぱり泥の中の足の感触は、なれなくてすごい抵抗があるけれど、しっかり手と足を使って、そして頭で考えながら慎重に一歩ずつ植え進めます。
途中でバランスを崩して尻もちついたりした子もいたけれど、みんなとっても真剣によく頑張ってくれました!
いつもは長靴に手袋の私ですが、今回は素足に素手で一緒に挑戦!やはりスゴイ感触です。終始夢中になって植えました (笑)
いい感じに進んでます。
はやく進んだ子は、まだのところを助けにいってみんなで協力し、見る見るうちに植え付け済みました。
今年の子供たちも、素直に一生懸命やってくれました!
(素直に一生懸命取り組むって、学ぶときにはとても大切だし、きっとこの子達の伸びるクラスだなぁ (^^♪これはあくまでも筆者の感想ですが)
あと残りの半分は田植機で植え付けるのをみてもらい、数名の子には田植機に試乗もしてもらいました。
「田植機に乗ってみたい!」「のりたい!」「はい、オレもオレも!」「私ものりたい!」
と大人気で、みんな乗せてあげたかったけど約半数ほどの子達に田植機も体験してもらいました。
田植機はスゴイ!すごい!早い!キレイ!
あっという間にキレイに植え付けが終了しました。
終わってから、田植機の後ろがどうなっているのかをよーくみて????
苗をとる部品が3本ずつつ指みたいになっていて、根っこも一緒にとって、素早く正確に動いていることがわかります。
「昔は、ここから見えるぜーーんぶの田んぼを手で植えて大変だったけど、今はこんなにスゴイ便利な機械があるからいい。」
と感想を言ってくれた子がいました。
「そう、こんな機械がなかったら農家になっていなかったと思う(^^)」と岡元。
「いろいろなお仕事があるけれど、農家の人の大変な仕事がラクになるように、こんな機械を考えて作る仕事もあります。」
と農機具屋さんの話にまでなりました。
彼らが描いている将来のことについても、いい機会になればと願いつつ。
今年も無事田植体験が終了しました。
ありがとうございました!
思春期前のいいお年頃になっている子供たちと、今年も一緒にいい時間を過ごせて感謝でした☆
きっと今年も良い収穫になる事でしょうね!
この秋、美味しいお米がとれて、みんなと一緒に食べるのが楽しみです。
江戸時代から続く米農家で、現在は岡元豊が代表を務めています。
家族経営から平成7年3月に法人化し、有限会社 岡元農場を設立。
現在は、スタッフ5名(うち家族3人)で耕作面積35ヘクタール、主に水稲と地域の特産品である山の芋(加賀丸いも)を栽培する複合経営です。ホームページの情報更新は、主に代表の岡元豊と妻の雅子が行っています。