今年の新5年生。
いきなり田植をするわけではないので、少しさかのぼって事前学習のブラッシュアップから。
進級してまもない4月19日。午前中に新3年生が加賀丸いもを植え付けにきた、その日の午後。今度は新5年生が苗の見学にやってきました。
岡元豊は、あいにく田均しで圃場作業。
ということで、わたし(雅子)が様子を見にハウスに行ってみると、みんな熱心に苗を観察して、記録中。
よーく見て!右と左は品種がちがいます。
「みんなが植えるひゃくまん穀は右側だよ!」
そういわれてみると葉っぱの色が少しちがう。
色が違うだけではないよと、1本の苗抜き取って根っこの様子などもみてもらったりしました。ちなみに、左側の苗はカグラモチ。おもちになるおこめ。
カグラモチの方が、種まきした日も早かったから大きく育っているね。田植えする日も先になるでしょう。ほかにも、石川県の品種のゆめみづほやコシヒカリの苗も育てているよ…などと話したでしょうか。
あれから、3週間くらい。
令和元年5月7日。GW10連休明けの今日。
いよいよ田植の日がきました!
本当は連休前に予定していた泥んこ体験。天候悪くて中止。
「いきなり田んぼの中大丈夫かな??大人でも、泥の中、しかも素足。」
どうなることか。。。
ところがところが、心配無用でした☺
岡元から植え方の説明。
3本ずづ根っこも一緒にとって植えます。
縦の線と横の線の+クロスしたところに植えていくよ。
深すぎるとおぼれて死んでしまうし、浅すぎると流されてしまうから、ちょうどいい深さに植えるように。
やってみよう。
最初は恐る恐る。ドロドロの中、歩くだけでも大変。
あわてなくてもだいじょうぶ。
いつもなら、必ずといっていいほど、われ先にといわんばかりに前に出る子がいるのですが…
今年のみんなは、とても慎重。ゆっくりと、確実にすすめています。
泥の中、なかなか足が上がらないし、一歩前に出るだけでも自分の足なのにバランスがとれない…
なれないところで歩くだけでも大変だったね。
それでも、みんな慎重に、3本づつ、一人3列。一歩一歩しっかりとに植え進みました。
どの子も本当に真剣な様子がみてとれます。
スゴイ!さすが5年生!
補助にかけつけてくださった県職員の方々も「この子達ホントにすごいね!しっかり植えてる」と、びっくりされていました。
みんなで協力して、最後まで本当にていねいな仕事ができました。
大きな????100点です。
大変な経験もしたあとに、最新の田植機での田植えもみて、数名の子供たちは試乗も体験しました。
そして終わってから、田植機が田んぼから上がってどんなふうに動いているかよーくみて、植え付け部は人間の手先のようにつくられていること。
そして、たくさんの研究によってこんな機械がつくられていることで、農家の仕事がラクになっていること。
機械があってとても便利だけれど、人間にしかできない仕事もたくさんあること。また、この水は遠くにみえる白山から流れてくる水で、すべての田んぼには誰かが水を入れる管理を毎日していること。
などなどもお話しさせていただいて、無事に終わりました。
小学生に来てもらって学ばせてもらっているのは、実はおかもとなのです。毎回新しい発見がありますし、パワーももらいます。子供たちの何気ない一言もとても貴重だったりします。
収穫も楽しみですが、子供たちの成長に少しでも役に立てばいいなと思います。きっと彼らは新時代に活躍してくれる大人になるだろうと願います。
江戸時代から続く米農家で、現在は岡元豊が代表を務めています。
家族経営から平成7年3月に法人化し、有限会社 岡元農場を設立。
現在は、スタッフ5名(うち家族3人)で耕作面積35ヘクタール、主に水稲と地域の特産品である山の芋(加賀丸いも)を栽培する複合経営です。ホームページの情報更新は、主に代表の岡元豊と妻の雅子が行っています。