
この記事はAIではなく、岡元農場の岡元望が自分で考えて入力しています。
昨年末から「ずーっと下がる」と言われ続けているお米…。
でも、スーパーではなかなか下がっていませんよね。「いったいいつから安くなるのでしょうか?」
そんな疑問に、できるだけ業界用語は使わずに消費者目線で、私、岡元望がお応えします!

お米はいつから安くなるのか?
最近 GoogleやBing、Yahoo!などで「お米」と入力すると、「いつから安くなるのか?」という検索候補がたくさん上がってきます。

農家としても気になりますが、消費者としてはもっともっと気になりますよね!
いつから安くなるのか?過去の報道やデータ、そして現場の肌感覚も踏まえてまとめてみました。
① 12月から安くなる説(なぜ外れた?)
当初、日本全国の収穫が終わり、豊作だとわかったので安くなると思われていましたが、スーパーの価格は全然下がりませんでした。
理由は明確で、秋の時点で決まった「農家からの買取価格(概算金や民間業者の買取価格)」が過去最高レベルに高騰したからです。
豊作・不作に関わらず、肥料や燃料代の高騰分を転嫁した「高い原価」ですでに取引が成立してしまっています。
実際に年末に決算がある会社が現金化するために業者間の取引価格はわずかに調整が入りましたが、年末の物流コスト(トラック運賃など)の高騰が相殺してしまい、店頭価格を下げる余地がありませんでした。また、昨年放出した備蓄米の補給需要も期待しているのか、「安く売るくらいなら在庫として持っておく」という判断が業界全体で働いたと考えられます。
② 1月から安くなる説(なぜ外れた?)
「年が明けて需要が落ち着けば下がる」と思われていましたが、これも実際には下がっていません。これには「昨年の夏にお米が消えた記憶」が関係しています。
通常、1月は新米需要が落ち着く時期ですが、卸業者やスーパーのバイヤー心理として「また夏場にお米が足りなくなるのでは?」という警戒感が強く残っています。
そのため、無理に値下げして早く売り切るよりも、年間を通して安定して販売できる在庫を確保しておきたいという心理が働き、安売り競争が起きなかったのです。実際に1月の業者間取引も「様子見」の傾向が強く、大きな価格破壊は起きませんでした。
価高騰対策として、おこめ券配布の報道がありました。これもあり、お米を扱う業者は販売についてあまり懸念していない状況だったと考えられます。
③ 2月から安くなる説(現在の状況)
いよいよ一部のスーパーで特売や、JA直売所での価格見直しが始まってきました。
しかし、消費者が期待している「数年前の安さ」には程遠いのが現実です。
なぜなら、スーパー側も電気代や人件費の高騰で運営コストが上がっており、お米を「目玉商品(赤字覚悟の集客商品)」にしにくくなっているからです。
卸値が数百円下がったとしても、それを店頭価格に反映させる余力が小売店側にないのが実情です。結果として、特売の回数は増えても、ベースの価格は高止まりしています。
④ 3月から安くなる説(今後の見通し)
「決算月の3月こそは」と言われていますが、いったいこの先はどうなるのでしょうか?
私の予測ですが、これ以上は大きく下がらない(下げられない)と思います。
最大の理由は、次の新米(令和8年産)が出てくる8月〜9月まで、あと半年も在庫をもたせる必要があるからです。
もし3月の決算に合わせて在庫を安値で放出してしまえば、また夏場にお米がショートしてしまう可能性があります。
お米は適正に保管(低温倉庫など)していれば、5年は品質を保てる保存食です。業者には「焦って安売りする理由」がありません。(現金化が必要な業者は別ですが…)
今の価格は基本的に「ぼったくり」ではなく、「再生産可能な適正価格」と「年間を通して安定供給するためのコスト」が含まれた金額だとご理解いただければと思います。
なぜ、お米はなかなか安くならないのか?

安くなってほしいけど、なんでなかなか安くならないのか?
最大の理由は、令和7年産米(昨秋収穫のお米)の収穫時期の買取価格が、想像をはるかに上回る高騰をしていたからです。
仕入れ値が高いため、民間のお米取扱業者はこれ以上価格を下げることが出来ません。
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スーパーは赤字になってまで販売する必要がない
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農家はすでに現金化している
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米卸売業者が在庫を抱えている
という状況だと思われます。
しかし、お米は適正に保管していれば備蓄米のように5年も品質を保てますし、業者はバッタ売り(投げ売り)をする必要がありません。次の令和8年産の収穫が始まっても、業者は急いで販売する必要がないので、たぶん下がらないでしょうね。
でも、消費者は毎月のように「来月からお米が安くなる」という報道を受けて、「この先やすくなるかも!」と考えています。そのため、10kgなどのこれまで主流だったサイズは売れ行きが悪く、2kg~5kgなどの「少量だけど割高なお米」を買い続けて様子を見ているのが現状です。
いま出回っている「安いお米」の理由

ちなみに今、流通しているお米の中で、とんでもなく安いお米もあります。これには理由がいくつか考えられます。
1. 中米(ちゅうまい)が混ざっている
中米とは、米の選別工程で網の下に落ちた粒を再選別したもので、小粒や割れたお米(砕米)が含まれる「お得なお米」です。
品質はいつものお米に劣りますが、食べても問題はないので、普段は米菓、味噌、日本酒、焼酎などの原料として利用されます。これを混ぜることで価格を下げています。
2. 古いお米が混ざっている
古いお米はいくら適正に保管していても、精米後の劣化が激しいです。そのため、古いお米100%では独特の古米臭やパサつきがあり食べづらいです。だから、新しいお米と混ぜて(ブレンドして)販売することがあります。
3. 農家直売のお米である
これが一番の狙い目かもしれません。農家直売では、卸業者の市場価格などには左右されません。農家自身が価格を好きに決めて販売しています。
ただし、ひとつ注意しなければならないのは、「しっかりした農家」を見極めて買わなければならないということです。
農家それぞれで品質の基準や栽培方法が違います。特に農家は「つくるプロ」ですが、「販売するプロ」ではありません。だから、良心的な価格設定をしがちです。しかし、品質にもばらつきがあるため、しっかりした農家を見極める必要があります。
「安心で適正価格」な農家直販の選び方
岡元農場としては、手前味噌ですが農家直販をおすすめします。
これを言いたかったわけではないのですが、結果的に自社に誘導するみたいな記事になってしまいました(笑)。
でも、どの農家でも良いわけではなく、ご自身に合った農家を見極めて買わなければなりません。「しっかりとした農家」とは、いったい何でしょうか?
① まずは「会話」ができること
毎日食べるものだからこそ、どうやって作っているかを自信をもって説明できる農家が良いでしょう。
自信がありすぎて押しつけるような農家はダメだと思いますが、お客様からのご質問には、早く・丁寧に・誠実に回答することが、直販する農家として最低限の義務だと思っています。
ほとんどの農家は大企業と違ってお客様センターや専門の担当がいるわけではありません。それでもできる限り自分の言葉で、お客さまと会話することが必要だと思っています。
② 「清潔」な農家であること
ネイルやお化粧がダメ、とかそういう事ではありません。むしろ美意識があることは大切です。まずは「口に入れる食品を取り扱っている」という自覚がある農家が良いと思います。
お米でも野菜でも、カビやにおい移りなどのリスクはあります。農場にはトラクターなどの農業機械もあり、軽油なども扱います。においの強い肥料や、絶対に口に入れてはいけない除草剤・殺虫剤もあります。
だからこそ、常に「きれい」を心掛けている農家から安心して買う必要があります。いつお店に来て見られても大丈夫なように、いつも整理整頓・清掃清潔ができている農家が良いです。
安いお米と農家直販の違い
まずは、スーパーなどで見かける「安いお米」と「農家直販(岡元農場)」の違いをわかりやすく表にまとめてみました。
| 比較項目 | 一般的な安いお米(スーパー等) | 農家直販のお米(岡元農場) |
| 価格 | 安い(特売などあり) | 適正価格(品質に見合った価格) |
| 原料 | 複数農家のブレンドが多い | 単一農家の100%混じりっけなし |
| 中米・古米 | 価格を抑えるために混入の可能性あり | なし |
| 精米時期 | 精米してから時間が経つことも | 注文後に精米し、新鮮なままお届け |
| 生産者の顔 | 見えない(問屋経由) | 見える(私たちが責任を持ってお届け) |
【Q&A】お米についてよくある質問
お客様からよくいただくご質問にお答えします。
Q. 本当にお米は安くならないのですか?
A. 残念ながら、急激に安くなることは考えにくいです。燃料や肥料の高騰により「お米を作るコスト」そのものが上がっているため、以前のような価格に戻すと農家が潰れてしまうのが現状です。今の価格が「農家が来年も美味しいお米を作るための適正価格」とご理解いただけると嬉しいです。
Q. 「複数原料米」と「単一原料米」の違いは?
A. 「単一原料米」は、その名の通り1つの品種・産地・生産年のお米だけが入っています。「複数原料米」は、いくつかの品種や、昨年の古いお米などをブレンドしたものです。単一原料米が良いとも限らないですし、複数原料米が悪いわけでもないです。どのようなお米が入っているのかしっかり確認して購入しましょう。
Q. お米はどこで保存するのが良いですか?
A. 実は「冷蔵庫の野菜室」が一番おすすめです。お米は生鮮食品と同じで、高温多湿に弱いです。特に気温が上がる時期は、密閉容器(ペットボトルなど)に入れて冷蔵庫で保管すると、おいしさが長持ちします。
最後に
正直、農家としてはお米の価格は高いに越したことはないです。
この3年間、農業機械も肥料も苗も、すべての原材料費がとんでもなく高騰しています。もし米価が数年前に戻ってしまうと、再生産が厳しくなり、お米作りを辞めざるを得なくなります。
でも、やっぱり価格高騰でお客さまの「お米離れ」が起きてしまうと元も子もありません。
日本人の食卓をつくってきた美味しいお米を、おなかいっぱい食べてほしい。
だから、岡元農場はお客さまとお互いに信頼を築いて、いつも良心的な農家でありたいと思っています。
お米は一概に「5kg 3,500円!」という値段だけで決まるものではなく、それぞれの育て方、こだわり、品種の違い、作り手の想いでいろんな価格があっていいと思います。その中で「岡元農場のお米の品質と価格のバランス(いわゆる値ごろ感)」をみて、納得して購入いただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また時折、状況を更新していきます。


